家計の管理

物価高の時代でも、今日からできる家計の整え方

食用油や野菜などの食材と、価格上昇を示す赤い矢印の写真
keikokudo@megumi

「あ、これも値上がりしてる…」そんな場面が増えていませんか?

円安や物価上昇はニュースでも大きく取り上げられ、何だか不安な気持ちになってしまいますよね。

長らく値上げに慎重だった日本も、ここ数年は世界情勢の影響もあって、様々な商品の値上げが続いています。

物価高の時代。普段の生活の中からできることをまとめました。

惰性の通信費やサブスクを見直し

物価高で日々の家計を圧迫している主な品目として、石油製品や食料品が挙げられます。

いずれも光熱費や食費、交通費といった生活に欠かせない費用で、毎月確実に削減するのはなかなか大変ですね。

一方、毎月決まった金額を支払う保険料や教育費(お習いごと)、通信費などはインフレの影響をあまり受けない固定費ですので、ここをいかに無駄なく抑えるかがポイントです。

たとえば通信費

スマホの料金プランは、大手キャリアのオンライン専用プランや、格安スマホ会社の登場で、以前より安く使える選択肢が増えました。

安いプランに切り替えれば、その後しばらくは節約効果が継続しますので、まだの方はぜひ見直してみるといいです。

ただ、見直せば必ず安くなるとも限らないので、念のため付け足しておきますね。

私も先日見直そうとしたら、今使っているプランはすでに新規受付を終了していて、新プランはむしろ割高だったので、結局今のプランを継続することにしました。

長く使っているプランだと、いずれ「値上げのお知らせ」が来たりするので、そのタイミングで他と比較してみるのがおすすめです。

なお、固定回線や家族セット割引がある場合、乗換えで割引条件が外れて、トータルではかえって高くなることもあります。プラン単体の料金だけでなく、合計額で確認してみてください。

サブスクもますます充実で(動画配信、音楽配信、電子書籍、フィットネスアプリ…)、個人的には誘惑が多くて困ります。

便利な反面、しばらく使っていないのに課金だけされている、なんてことがないように、こちらも定期的な断捨離をしていきましょう。

お金にも「値上がり」してもらう

日銀の利上げを背景に、銀行の預金金利や個人向け国債の利率は、以前に比べればかなり改善してきました。とはいえ、物価上昇のペースを考えると、預貯金だけで資産全体を増やしていくのはやはり難しいのが実情です。

近年は、長期金利の上昇にともなって個人向け国債の人気が高まっていますが、これは「元本が安全なまま、以前より少し多く利息が受け取れる」という位置づけです。

将来モノの値段がさらに上がると、そのお金で買えるモノの量そのものが減ってしまう「実質的な目減り」までは防げない、という点は変わらず意識しておきたいところです。

日常生活費や、数年以内に確実に支払わなければならない教育費、万が一の病気に備える予備資金などは、現金(預貯金)で確保しておくことが必要です。

まずは、手元に残しておくべき預貯金と、万が一の時に本当に役に立つ保険を整理した上で、物価の上昇に負けない資産形成も取り入れられると良いですね。

具体的には、世界の株式などに分散投資ができる投資信託を、NISAやiDeCoといった税金面で有利な制度を利用して、少しずつ積立てていく方法がおすすめです。

ただ、どんな投資信託でも、価格は上がったり下がったりと変動しますので、長く投資を続ける途中には、マイナスになる局面も何度か訪れることは織り込んでおく必要があります。

背負うリスクが大きくなり過ぎないように、預貯金との全体バランスを見ながら、投資する割合を決めましょう。

年金は「自分の場合」で考える

老後に受け取る公的年金は、受給し始めると亡くなるまで終身で給付されますので、生活基盤としては頼りになります。

ただし、それだけでゆとりのある生活を送るのは難しそうです。

現在の公的年金制度には「マクロ経済スライド」という仕組みがあり、賃金・物価の上昇率が大きい場合、給付する年金額を少し減額する、といった調整が行われます。

物価の上昇に連動はするものの、その上昇率を上回ることはないしくみです。

なので、将来物価が上がった場合、年金額が追いつかない分は、自分で何とかしなければなりません。

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「老後資金はいくら足りない」という試算は、これまでも度々話題になってきました。

総務省の家計調査などをもとにした最近の試算でも、高齢夫婦のみの世帯では、公的年金だけでは毎月数万円ほど収入が不足する、という結果が示されています。

これを20〜30年分積み上げると、総額はおよそ1,300万円〜2,000万円程度になる、という幅のある試算です。

ただし、これはあくまで「モデルケース」の話です。

そんなに不足しない人もいれば、もっと必要な人もいる。そもそも老後の生活水準や受給できる年金額は、現役時代の働き方、収入、住む場所等々で、人によって異なります

平均値で安心したり憤ったりすることに意味はなくて、自分の場合はどうなのか?

年金がどれくらいもらえて、それ以外にいくら必要なのかを、オンリーワンのケースで考えることが重要です。

また、年金は、いつから受け取るか(繰上げ・繰下げ)によって、社会保険料や税金の負担も変わってきます。

生活を考える上では、額面よりも「手取り」が重要ですので、ここまで含めて、具体的な「あなたの場合」をシミュレーションいたします。

気になる方は、どうぞお気軽にお声がけください!

ABOUT ME
工藤 恵子
工藤 恵子
ファイナンシャル・プランナー(CFP)
仙台市の独立系FPです。保険などの商品は売らずに、家計の見直しをお手伝いしています。お金のことはなるべく考えずに生きられるよう、シンプルなしくみ作りを後押しします。
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