お金を貯めるにあたり、節約上手であることは強力なアドバンテージです。
節約というと、ケチとかセコいの仲間で、あまり良い印象を持たれないかもしれません。
でも、もう少し前向きに、かっこよく言うと、お金のマネジメントのことですよね。
お金を上手に管理するって、人生を豊かに、楽しく生きることと繋がっていると思うのです。
私自身、節約のセンスがまったくないと自覚しているのですが、それでもできる効果的なお金のマネジメント方法をお伝えします。
支出は2つに分けて考えよう
日々の支出には2つのタイプがあります。
一つは、食費をはじめ、水道光熱費、交際費、レジャー費、冠婚葬祭費など、毎月出ていく金額が異なる「変動費」といわれるもの。
もう一つは、住居費(住宅ローンや家賃)、保険料、通信費(インターネットの定額料金や新聞等)、習い事の料金など、毎月ほぼ決まった金額を支払う「固定費」です。
どちらも生活に必要なお金ですが、金額が変動すること以外の大きな違いは、買ったり、支払ったりする時に、「感情が動くかどうか」という点です。
変動費は「頑張る節約」
その金額を支払うかどうか、気持ちに左右されやすいのが「変動費」の特徴です。
たとえば、美味しそうなお肉があれば、予定になくても多めに買ってしまうとか、ちょっといい事があった後は、気前よくご褒美を買ってしまったり。
理由はいろいろだけど、「まぁいっか」になることってよくありますよね。
わかっていても、ついやってしまう。この気持ちって、自分でコントロールできるようで、実はなかなか難しいです。
成功させるには、買いたい気持ちを抑制する強いメンタル、頑張りが必要なんですね。
食費に代表される「変動費」の節約は、揺れ動く感情に左右される場面が多いので、確実な効果を求めるのには向いていません。
頑張る節約の効果は?
とはいえ、日頃から気をつけることは決して無駄ではありません。
食費、交際費、水道光熱費等、変動費を工夫した結果、実際に節約できる金額ってどれくらいでしょうか?
私の場合は、うまくいって、ざっくり1ヶ月に数千円、年間で5~6万円くらいかなという感覚です。(あまりうまくいったことがありませんが)
あなたはいかがですか?
ポイントが貯まるとか、いつもより割引されたとか、その時々の変化を楽しみながら、ゆるめにやっていくのがおすすめです。
固定費は「頑張らない節約」
一方、住宅ローンや家賃、保険料、習い事等にかかるお金等は、支払日がいつかも忘れてしまうくらいひっそりと、でも確実に、毎月口座から引き落とされていますよね。
今月も1万円払うのか、という気持ちにならないところがポイントです。支払う痛みを感じにくいんですね。
だからこそ、何にいくら支払っているのか、よく考えてみることが重要です。
生活に必要で外せないものの中に、「外せないことになっているもの」が含まれていないでしょうか。
ここを適正化できれば、日々努力することなく、ストレスフリーで、毎月確実に支出を抑えられる可能性があります。
例えば、保険は何かしら入るもの、家は買うもの、といった世間の大きな流れにのまれていないでしょうか?
保険や住宅は、最終的にかなり高額になるので、自分に合ったものを適正に利用した場合と、テキトーだった場合とでは、大きな違いが生まれてしまいます。
調べたり、わからなければ専門家に相談することが面倒くさいというのが難点ですが、確実な効果を期待するなら、まず最初に検討してほしい項目です。
頑張らない節約の効果は?
一度しっかり見直しをすると、その効果は毎月確実にあらわれます。
例えば、生命保険の場合、保険と貯蓄を明確に分けて考えることで、毎月数千円~数万円単位で保険料を削減できる可能性があります。
また、子どもの習い事を考え直したり、どれかに絞ることでも、その分を将来の本当に必要な教育費に回すことができますね。
最近は、スマホの料金プランもどんどん低く、シンプルになっていますので、通信費も見直すメリットは大きそうです。
ただし、保険や住宅ローンは長期間にわたって契約が続く金融商品ですので、解約や新契約にあたっては正しく見直すことが大前提です。
必要なものまでなくしてしまわないように、且つ、別の要らないものを契約しないように、ここはちょっと大変なところですが、きちんと考える必要があります。
判断に迷う場合は、FPに相談することもぜひ検討してみてください。
成功する節約の秘訣
周りの雰囲気や、みんながやっていることが、必ずしも自分にとっての最適解ではありません。
何かに多くお金がかかっていたとしても、自分なりの理由があればそれでいいですよね。
私自身、頑張る節約はとても苦手です。
買い物に行くとつい予算オーバーしてしまうし、日頃の家事も雑なので、生活にかかるお金が増えることはあっても、減ったためしがありません。
だからこそ、苦手な部分は無理せず、できる限り固定費を抑えて、感情が入り込まない支出を管理する方法に徹しています。
何でもそうですが、自分に合った方法を見つけることが成功への鍵になります。
これまで、頑張る節約に挫折したり、あまり効果がなかったとしたら、ぜひ変動費・固定費の考え方を取り入れてみてください。