先日買い物の帰りに、娘が「おー!めずらしい」と立ち止まったのは、公衆電話の電話ボックスの前です。
たしかにかなりお久しぶり。現代っ子は使い方がわからないかもですね。
時は流れて、紙幣・硬貨に触れる機会はずいぶん減り、カードや電子マネーを使うことが多くなりました。
クレジットカードについて、注意点をまとめました。
お金もデジタルで便利に
1988年のドラえもんのポケットからは、「糸なし糸電話」というひみつ道具が出てきました。
その名の通り、糸がついていない電話で、受話器部分だけで話ができちゃう、当時の「未来の道具」です。
30年あまり経って、電話は当時の夢の道具以上に進化しました。
手に収まるのはもう電話ですらなく、小さいコンピューターになってしまうなんて・・・ これから30年後の未来も、今は想像もつかない世界になっているんでしょうね。
お金も、手に取って数えるモノから、デジタルで形のないものに変わってきました。
「○○ペイ」や「○○ポイント」も続々登場して、現金を使うことの方が少なくなってきた今、クレジットカードや電子マネーはその使い勝手も進化してます。
クレジットカードは何枚持つ?
利用するお店や場面ごとに、きっちり使い分けているという達人もいるかもしれませんが、そうではない一般の人々は「たくさんのカードを持たない」のが私のおすすめです。
何枚もあると、利用金額やセキュリティの管理が煩雑になりますし、還元ポイントも分散して使いにくくなりがちだからです。
既にたくさん持っているのであれば、面倒くさがりな人ほど、一旦すべてのカードを出してみて、お気に入りの1枚を決めて使うといいですよ。
ポイントがついたり、割引になることも多いので、よく使うお店との相性が良いものを選ぶと良いですね。
カードは今やデジタル家計簿
クレジットカードを敬遠する理由の一つに、見えないお金という抵抗感があるかもしれません。
たしかに以前は、いくら使ったか本当によくわかりませんでした。
忘れた頃に、郵送で利用額のお知らせが届いて思い出すといった感じで、管理の面ではかなり不便だったんですね。
でも、時は流れて・・・
カード会社のアプリを使うと、どこでいくら使ったかを、ほぼタイムリーに把握できます。これは便利!
多めに使っている時は、その金額もはっきりわかるので、ブレーキもかけやすいです。
また、使った分の明細が月ごとにわかり、カテゴリー分類もできるので、それだけで家計簿にもなります。
私は日頃こまめな家計簿はつけないのですが、アプリが勝手に記録してくれるので、思い立った時に振り返りができるんですね。
クレジットカードは、もうすっかり見えるお金になったと感じます。
ただし、使い方には気をつけなければいけない点もあります。
ここを間違えると、使える額を超えてしまい利用停止になったりもしますので、しっかり押さえておきましょう。
カードの利用限度額について
現金でもクレジットカードでも、収入の範囲内で使うことが大前提です。
当然ながら、好きなだけ使えるわけではなくて、クレジットカードには利用限度額という枠があります。
利用限度額は、クレジットカードで「いくらまで使って良いか」という金額の上限で、利用者ごとに審査で決められます。
全員一律ではなく、その人の収入や資産状況、お金の支払いがルーズでないかどうか等によって、使える枠の大きさが異なるんですね。
クレジットカードは後払いなので、利用した瞬間から、実際に支払いが完了するまでに、長いと2ヶ月くらいのタイムラグが生じます。
カードを利用した分は、一旦「まだ支払っていないもの」として積み上げられていき、後で無事に引落しが完了すると「支払いましたよ」となって未払い金額が消える、ということを繰り返していきます。
カードを利用できる金額は、あなたの利用限度額から「まだ引落が終わっていない金額」を引いた額です。
例えば、利用限度額が50万円の場合で、前月30万円利用したとすると(←まだ引落が終わっていない金額)、今月の利用可能額は20万円までとなります。
前月分の30万円の引落しが完了したタイミングで、この金額分だけ利用可能枠が復活して、合計50万円まで利用できるようになる仕組みです。
利用限度額を超えるとどうなる?
利用限度額を超えてしまうと、次の引落し日までカードを利用することができなくなってしまいます。
カードで自動引落にしている場合(公共料金など)、カードが使えない状態になってしまうと、その分は一時的に振込や現金で支払うことになりますが、限度額をオーバーする(=支払いを滞納する)こと自体、信用に関わる大きなNG行為となります。
これが続くと、その後の利用額が制限されて少なくなったり、新規申込が通らなかったり、何かと不利になってしまいますので注意が必要です。
まずは、自分のクレジットカードの利用限度額がいくらかを把握し、限度額ギリギリまで使うのではなく、余裕をもって利用することを心がけましょう。
利用限度額(あなたに与えられた、もともとの枠の大きさ)は、クレジットカードの明細や会員ページ、アプリ等で確認することができます。
会社によっては、目立つところに「利用可能額」(前月の利用額に応じて、現時点で使える残りの金額)が記載されている場合もありますので、よーく見てくださいね。