よもやま話

わかっちゃいるけど保険選びはホントに難しい|愛犬の急病を経て思うこと

保険選びはホントに難しい。愛犬の急病を経て思ったこと
keikokudo@megumi

日頃から、保険は「自分の備えではどうにもならないくらい大きな事態」に絞って利用するものだと思っています。

保険である以上、いろいろな条件があるし、リスクが高ければ保険料も高くなる。判断がぶれるので、不安な気持ちのままで検討しないことも大事です。

それでも、大切な家族の急病を経験したら、とてつもない不安が押し寄せてきて、「もっと保険に入らなきゃいけないのでは…」とうろたえたお話です。

チャムが歩けなくなった

うちの愛犬、カニンヘンダックスのチャムです。

お芋のおやつが大好きで、やや太り気味だった今年1月のことです。

夜中から弱々しくスンスン何かを訴える犬。

え…?
何か変だぞ、なんだ、どうした?

昨日まで走り回っていたチャムが、その翌朝、急に歩けなくなりました。

本人(犬)は歩きたいし、動きたい。でも腰が立たない。前足を軸にして、その場を回転することしかできません。

大急ぎで病院を受診すると、椎間板ヘルニアでした。

後ろ足に麻痺もありそうで、軽くはない症状とのこと。緊急で、その日のうちに手術をすることになりました。

胴体が長いダックスフントにはよくある病気と聞いてはいたけど、実際に我が子がそうなってみると、心配とショックと動揺で、今思い出しても胃がぎゅっと痛くなります。

緊急手術と入院にかかったお金

手術と2週間の入院で、かかった費用は約50万円でした。

人とちがって、すべてが自由診療の動物医療の世界。

病気もケガも、突然やってくるので、気持ちはもちろん、お金の面でもなかなかの衝撃です。

そして、人間の健康保険、自己負担3割や高額療養費制度で、私たちは相当守られていることを実感しました。

保険に頼りたくなる気持ち

医療費50万円が、すごく高いか、そうでもないか、感じ方は人それぞれだと思いますが、基本「急にやってくる」「即決しなければならない」場面が多いので、やっぱり備えは大事です。

備える=保険、とは限りません。

要は、必要な時に払えればいいので、預金があればそこからさっと支払える。一番わかりやすい備えですよね。

ちなみにわが子は、興奮すると飛びついたり噛んだり、他人様にケガをさせてしまうかもしれないので、ペット保険に入っています。

手術とそれに伴う入院費用の80%が対象になる「手術保険」に、損害賠償責任特約をつけた保険です。

今回の手術・入院はこの保険でカバーされました。

ただ、免責金額と、補償対象にならない項目もけっこうあって(夜間の診療費、リハビリ費用、入院中に併発した胃腸炎の治療費、一部のごはん代など)、最終的な自己負担額は約20万円でした。

年間1万円弱の保険料で、これくらいの手術補償を受けられたのだから、よかったのだけど。

それでも、です。

7歳を過ぎて、犬はシニア期に入りつつあります。

飼い主
飼い主

これからは病気のリスクが高くなるし、今までよりも病院に行くことが多くなるはず。

少しでも負担が軽くなれば助かる。

必要な治療は、ちゅうちょなく受けさせてあげたい…

頭では、大きな出費だけに備えればいいとわかっていても、不安な気持ちはなかなか割り切れません。

気がつけば「もっと幅広い、いい保険があるんじゃないか」と、本気モードで探し始めていました。

本気でペット保険を探してみた

ペット保険は、ざっくり言うと

  • 補償の範囲(手術、入院、通院など)
  • 補償の割合(治療費の何%まで補償するか)
  • 免責金額(自己負担額)があるか
  • 年間いくらまで支払われるか

このあたりの組み合わせでできています。

当然ですが、補償範囲が広いほど、補償割合が高いほど、免責がないほど、保険料は高くなります

探しながら特に気になったのは、支払限度額と、補償の対象外になるケースです。

年間の支払限度額

補償は「年間いくらまで」という上限が決められています。

商品によっては、通院はいくらまで、手術は1回いくらまで、など細かく分かれているものもあります。

ペットも高齢になると、保険料の上がり方がスゴイのですが、かといって保険に入ってるから何でも補償される」わけではないので、実際には期待するほどの補償が受けられない可能性もあります。

その保険は最大でいくらまで出るのかは、押さえておくと良いです。

補償されないケース

広告やパンフレットには、手厚い補償とか、保険料の安さなどが大きく書かれています。

でも、「この場合は支払われません」という話は、約款(やっかん:保険の細かいルールが書かれたもの)を見ないとわかりません。

読んでみると、補償の対象にならない病気や症状、条件がけっこうあります。

ワクチンや日頃のケアで予防できる病気、もともとあった症状、よく聞く病気でも部位・種類によっては対象にならない、など。

見れば見るほど、保険にどこまで期待するかって難しい… かかる病気は選べないので、悩みが深まりました。

そんなわけで、今回かなり探して考えた結果、「これなら入りたい!」と思える商品には出会えず、今の手術保険を継続するだけ、に落ち着きました。

そして、1周まわってふと思いました。

新たなペット保険に入って、私は何がしたいんだっけ?

飼い主
飼い主

今回の急病でとても不安になって、少しでも広く備えたくなった。

保険に入って対策したぞ、という安心感がほしかったのかも。(気持ちの問題)

チャムを守ってあげなきゃ、という思いが暴走して、冷静でいられなくなっていた気がします。

でも、保険の役割は、本来「自分の備えではどうにもならないほど大きな事態」に備えることのはず。

通院のたびに少しずつかかる費用までまかなおうとすると、特に高齢ペットの場合、保険料がすごく高くなってしまいます。

しかも、年間の支払限度額があり、対象されないケースもある。

そう考えると、

保険に入れば不安がゼロになるわけではない。
そして、
保険で何でもカバーされるわけでもない。

そんな当たり前のところに、ようやく戻ってきました。

まとめ

2週間の入院でも、ロスで悲しくてげんなりだったので、これからおじいちゃん犬になって、病気になっちゃうのか…なんて考えるだけでへこみます。

できることがあるとしたら、全力で予防に励むことかもしれません。

健康管理に全振りすることと引き換えに、ペット保険の検討はおしまい、にしました。

なるべく広く手厚くリーズナブルに、なんて「保険として成り立たない理想」を追い求めてもしかたがない。

避けられないこともあるけれど、自分たちにできるベター(ましなこと)をやろうと思いました。

体重管理のため、さつまいもはほんの少しに、関節にやさしい環境と毎日の運動を、飼い主ともどもがんばります。

ABOUT ME
工藤 恵子
工藤 恵子
ファイナンシャル・プランナー(CFP)
仙台市の独立系FPです。保険などの商品は売らずに、家計の見直しをお手伝いしています。お金のことはなるべく考えずに生きられるよう、シンプルなしくみ作りを後押しします。
記事URLをコピーしました