保険は引き算で考える。本当に役に立つ「お守り」の選び方

保険はよくわからない、という声は本当に多いです。
本来しくみはそれほど難しくないはずなのに、さまざなな機能がついた商品が多く、内容を理解するのも、比べるのも簡単ではありません。
そんな中で、保険を考えるときに大切なポイントはただ一つ。保険で備えるべき「優先順位」を決めることです。
保険は「自分では到底ムリ」に備えるもの
保険は、みんなで少しずつお金を出しあって、いざ誰かが困った時に、大きなお金を届けてあげるしくみです。
「少しの負担で、いざという時に数千万円単位の大きなお金を用意できる」
これが保険にしかできない特別な役割です。
たとえば、小さなお子さんがいる家庭で、一家の稼ぎ手に万が一のことがあったとき。
どれだけ貯蓄を頑張っていても、教育費やその後の生活費として、数千万円を一人で用意するのは難しいですよね。
こうした「自分のお金だけでは立ち行かない場面」こそが、保険の出番です。
期間を決めて、ここだけはしっかり備えておく必要があります。
その安心料が家計を圧迫していませんか?
一方で、短い入院やちょっとした通院まで、あれもこれも保険で備えるのはどうでしょう?
たとえば、月2000円の医療保険に、10年間加入したとします。支払う保険料は24万円です。
この間に1ヶ月入院して、1日5000円の給付金を30日分受け取ったとすると、受取額は15万円。払った保険料の方が、受け取る給付金よりも多いケースですね。
保険は多くの人で支え合うしくみなので、こうしたことは特別めずらしい話ではありません。
もちろん、この逆もあります。まだあまり保険料を払っていない段階で、その何倍もの給付金を受け取るケースもあるでしょう。
ただ、それは事前にはわかりません。だからこそ、その確率に悩んだり、元が取れるかどうかをはかるより、「自分のお金だけではどうにもならない金額なのか?」を考える方が、本質を外しにくいと思うのです。
もちろん数十万円だって大切なお金です。でも、ここはあえて「受け取れたとしても数十万円」という風に、医療保険はあまり前のめりにならず、少し距離をおいて考えることをおすすめします。
保険を軽く見ていると思われるかもしれませんが、むしろ逆で、保険は本当に必要な場面に使うからこそ意味があります。
世の中のあらゆる不安を保険で埋めようとしたら、家計が不健康になってしまいます。
「安心」や「お守り」って心を揺さぶられる言葉ですが、保険選びのスタート地点は「どの商品にしようかな」のもっと手前で、「その保険、そもそも必要?」だと思うのです。
そして、いざという時に本当に救われるお守りだけを選び取ることが、保険メタボ・保険貧乏にならないためにも欠かせないポイントです。
保険選びは「いらない」が出発点
お金の相談相手が「保険販売のプロ」である限り、返ってくる答えはどうしたって保険での解決策。わざわざ「あなたに保険は不要ですよ」と言われることは、まずありません。
でも、ここまで読んでくださったあなたなら、もうお気づきですよね。
家計を守るために大切なのは、どうしても保険でなければいけないものを見極めることです。
「もしそうなった時、自分のお金で解決できる金額なら、保険はいらない」
まずはここから、あなたにとって本当に必要なものだけを絞り込んでいきましょう。







