家計の管理

5年目の感謝 リバウンドしない家計管理のコツをあらためて

仙台は桜満開、暖かく良い季節になりました。

おかげさまで、FPとして相談業務を始めて5回目の春を迎えました。

振り返りを少々

FP恵オフィスの「恵」は、ファーストネーム(恵子)の一文字をとりました。

先天性の病気で、生後すぐに入院・手術することになったため、両親が大慌てで、これからの人生が健康に恵まれるようにと付けられた名前です。

両親の願いはしっかり届き、おかげさまで丈夫に育ちまして、今後の人生は必要以上に長生きしてしまうんじゃないかと、一抹の不安を抱いています。

他の人にも、何か「恵」を与えられるような人でありたいと思うのですが、温かいお客様に恵まれ、私の方が育ててもらっていて、日々感謝しています。

ありがとうございます!

家計管理のポイント

FPを志した頃を振り返ってみると、何がわからないかは不明、ただモヤモヤした思いを、わりと切実に抱えていました。

「お金の使い方が下手」これは明確に自覚していて、半ばあきらめで体質のようなものと思っています。

家計管理で悩んでいる方は少なくありません。

要はお金の使い方なのですが、基本に立ち返って、家計管理のプロセスをまとめました。

お金を使うことが好きな人は、気持ちに左右されない「家計の自動化」は必須です。ぜひ最後までご覧ください。

① 現実を把握する

お客様にお話をきくと、家計簿は苦手でつけていないという方はとても多いです。

家計管理(無駄を削って、浮いたお金を有効活用)するためには、何にどれだけ使っているかを把握することが第一歩になります。

「家計簿、全然つけていなくてスミマセン」と、申し訳なさそうに自白されるお客様が多いのですが、それでも大丈夫です!

買い物のたびに記録したり確認するのは窮屈だし、できればやりたくないですよね。

ただ、月に1回は通帳の残高を見て、増えたか減ったかを確認する、これはやると良いです。

月末とか、お給料日とか、タイミングはどこでも構いません。

日頃クレジットカードを使うことが多いなら、カードの支払金額が確定する日(翌月の中頃)がおすすめです。

普通に生活しながら、家計簿アプリか、クレジットカードの家計簿機能を月に1回だけ確認する。これを3ヶ月~半年くらい続けてみましょう。

季節ごと、イベントの有無でブレ幅はあるものの、大体の支出がわかってきます。

一人暮らしや社会人生活を始めたばかりという人以外の、大人になってしばらく経つ人は、1ヶ月間のお金の使い方がわかれば、それがほぼ毎月繰り返されると考えても良いですね。

食材や日用品は、いつも大体同じようなものを買っていることが多いからです。

お子さんがいる家庭であれば、子どもが好きな定番があるでしょうし、食やモノに対する行動パターンはある程度固まっていますよね。

食費、日用品、趣味や交際費などを、それぞれ月にどれくらい使っているか、最短なら1ヶ月分のカードの履歴等を集計すれば、ざっくり把握できますね。

② 実態に合った予算にする

お金を思いのままに使いたいのは山々ですが、自由過ぎるとしんどくなります。

「欲しいものは何でも買ってあげる」習慣が出来上がってしまうと、コンパクトにすることは容易ではなくて、時に管理できない自分にがっかりしたり、あまり良いことがないからです。

まずは、普段の生活をベースに、1ヶ月にいくらまで使うことにするか、予算をたてましょう。

この時、しっかり支出を管理して、お金を貯めよう!とハードルを上げて、頑張り過ぎた予算にしてしまうのはNGです。

過激なダイエットと同じで、1ヶ月は何とかできても、無理がたたって一気にリバウンド、もうやりたくない、となってしまっては悲しいですよね。

リバウンドしにくくするためには、実際に使っている額に近いところから、まずはスタートです。

また、毎月使うお金の中には、生命保険やスマホの料金、サブスク等、確実に一定額を引き落とされるものがあると思います。

こうした、心がけや行動パターンに関わらず毎月一定かかるお金「固定費」をいかにスリム化させるかが、家計管理の肝になります。

過去数ヶ月の生活を俯瞰してみて、面倒でそのままにしているスマホ料金、忙しくて行けていないジムやヨガ、微妙なサブスク等があれば、思い切って削減する勇気を持ちましょう。

ただし、生命保険については慎重に!

今加入しているものが、いざという時に本当に役に立つのか、ないとどうしても困るものかを判断するには、少し掘り下げて保険を理解してから、が良いですね。

保険屋さんに相談すると、別の商品(たとえばオススメの新商品!みたいな提案)を契約することになるかもしれません。

保険に入ることが前提ではなくて、あなたには「保険じゃなくてもいい」という選択肢もあるのです。

ここは、ご自身で判断することが難しければ、是非お声がけください。

③ 予算を守れるしくみを作る

予算を立てたら、それを確実に実行するためのひと工夫をしましょう。

お金の管理は、努力・根性・やる気に委ねてはいけません。人の心は、思う以上に移ろいやすく、曖昧で不安定なものだからです。

赤い値札のセール品を見れば「お!」となるし、迷ったらとりあえず松竹梅の竹(真ん中)を選んでみたり、周りと一緒で安心、という場面もあるでしょう。

大事なお金は、思いのままにならないように、自動的に然るべきところに行くようにセッティングする、それがしくみ作りです。

毎月貯蓄したい金額、目的があってそのために取っておきたいお金は、決まった日に勝手に指定口座(簡単に取り崩せない場所)に移るように、金融機関の自動送金や自動積立の機能を使いましょう。

手元に残った「使って良いお金」は、立てた予算内に収まるように、少し意識して、楽しんで目標をクリアする!そんな心持ちで使うと良いですね。

これを実現するためにも、苦行のような高すぎる目標設定はおすすめしません。

家計管理って、細かく緻密にではなくて、要所さえ押さえればきっとうまくいきます。

一人ではどうにもめんどくさい、進めない場合は、FPを使って乗り越えるのも一案です。

5年目もよろしくお願いします。